大人気、爪とぎ兼ベッド │ ねことバティック

　「ジャカルタねこ会」のニコさんから「人数分買いました」と、ねこ1匹ずつが爪とぎ器に乗っている写真が送られて来たのを見て、即購入。サイズと形を選べ、私もニコさんと同じ「大」「楕円」にしてみた。まずは2個購入。

　これまで、うちで爪とぎに大人気だったのは、重厚な合皮のいす。どっしりした安定感が良かったらしいが、すっかり破壊し尽くされ、今では爪が引っかかって危ないのでカバーをかけてしまった。空の段ボール箱に入って底をバリバリするねこを見て、「何か良い爪とぎはないかなぁ」と探していたのだ。

　包装のビニールがかかった状態で、もうその上に乗ったり、ビニールの下に鼻先を突っ込んだり、反応は上々。ビニールを取ると早速、2匹が並んで上に乗り、爪とぎ開始。「パチパチパチパチ……」と花火のような音を立てている。一生懸命に爪をといでいる姿が、なんだかとても楽しそうだ。

　「ねこほん〜ねこのほんねがわかる本」（マンガ・卵山玉子、監修・今泉忠明、2019年、西東社）によると、爪とぎにはいろんな意味がある。爪を鋭くするほかにマーキング、「イライラした気持ちや高揚した気持ちを爪とぎで発散したり、寝起きに準備体操代わりに爪とぎをすることもあります」とある。うちでは、興奮した時に「バリバリバリ」とやっていることが多い。必要があって爪をとぐというより、娯楽の一つのようなのだ。

　そして、この爪とぎ器の良い点は、ベッドにぴったりなこと。存分に爪とぎをして楽しんだ後、そのまま寝られる。平らな縁がちょうど良い枕になる。ふと見ると大体いつも誰かが寝ているし、夜中にも時々「パチパチパチ……」と爪とぎの音がする。

　大人気なのだが、問題は、素材が段ボールのため、切れ端が飛び散って部屋は汚れるし、あっという間にボロボロになっていっていることだ。どれだけ持つかなぁ。