一枚の布の旅 [100枚のバティック(35)]
人生の転機にあったyumiさんが出会った、インドラマユの一枚のバティック。yumiさんは「布の生まれ故郷を見たい」と、日本からインドラマユへ旅しました。一枚の布にまつわるストーリー、「100枚のバティック」の続きの物語です。 yumiさん […]
ねことバティック Cats and Batik
人生の転機にあったyumiさんが出会った、インドラマユの一枚のバティック。yumiさんは「布の生まれ故郷を見たい」と、日本からインドラマユへ旅しました。一枚の布にまつわるストーリー、「100枚のバティック」の続きの物語です。 yumiさん […]
賀集由美子さんが「チレボン銀河鉄道」に乗って旅立ってから、ちょうど3年となる2024年6月29日。その前日の28日、チレボンから、このバティックが届いた。インドネシア東部にあるルンバタ島ラマレラ村を描いたバティックだ。箱の窓からのぞいてい […]
インドラマユにあるエディさんの工房へ行くと、工房の横の路地に、出来上がったばかりの布が干してある。まだ濡れたままの布が何枚も干されていて、「あっ、新作のチャップ(型)だ!」とか「この色、いいな」とか、目を引かれる。「できるだけ新しい品が欲 […]
2024年5月、ペンギン愛好家の方と共にチレボンへ。いつものアリリ工房へ着いてから、「この辺の布は新作だよ」と言われたバティック布を開き始めた。おおーー、私の好きな動物柄だ! しかし、これは一体……? キリン、象、カンガルー、サイなど、ど […]
ジャワの影絵芝居「ワヤン」で使われる「グヌンガン」が好きだ。山の形をし、その中には生命樹を表す木が描かれている。シーンが切り替わる時に打ち振られ、物語の最後には舞台の中央にすっくと立つ。好きなのだが、模様にはラクササ(怪物)、虎や野牛など […]
「バシバシバシバシ……」、工房の隅でリズミカルな音が響いている。全面に茶色の蝋がべったり付いた、ずっしり重い布に、針で穴を開けているのだ。本当に、実際に、布に穴を開けている。布を透かして見ると、小さいとは言えぽっかりと穴が開き、向こう側が […]
一目見て「何それー?!」。パッと目を引く存在感と力のある、カメラ柄バティック。小池直子さんの依頼で、賀集由美子さんが作ったチャップ(型押し)バティックだ。小池さんの「何が何でも」という熱意で1年半かけてようやく実現した。ちょうどコロナ禍中に […]
賀集由美子さんの作りかけの布。細い帯状のバティックが2本。その上にはそれぞれ、ザクロの木の枝に止まるクジャク。枝の向きは左右で90°違い、クジャクはお互いに背を向けている。さて、これは何でしょう? 不思議な形状で、賀集さんがこれで何を作 […]
「チレボン銀河鉄道」豆本を制作してくれた、豆本作家の赤井都さん(私の妹です)と私の父が、チャップ(型押し)バティックを使って眼鏡ケースを作りました。これが素晴らしい出来なので、ご紹介します。(写真は赤井都さんのインスタグラムから) 使っ […]
ついに完成した。2023年7月31日、チレボンのアリさん工房で、「賀集由美子さんのインドネシア地図バティック」複製を受け取った。インドラマユとチレボンの間を、原画や布が行き来し、作業が開始してから約4カ月後。 「3枚あるから、好きなの2 […]
6月、インドラマユにあるエディさんの工房を訪れた時、斜め前にある家のマンゴーが収穫中だった。家の屋根に人が上って、刃の付いたネットのようなざるでマンゴーの茎を切って、ざるの中に落とす。ざるの中のマンゴーを玉入れのようなかごへ入れていく。マ […]
国賓としてインドネシアを公式訪問されている天皇皇后両陛下の日程に「在留邦人代表と接見」というものがあり、そのうちの一人に選ばれた。 さて、一体何を着よう? 当然、バティックだが、一体、どのバティックにする? 私の場合、チレボンかインドラ […]
賀集由美子さんの「インドネシア地図」の複製(レプロ)作業が進んでいる。 賀集さんのインドネシア地図のバティック(蝋描き)をして、賀集さん直筆の原画を所有しているのは、インドラマユのバティック職人アアットさん。レプロすなわち複製を頼んだが […]
チレボン・バティックの「巨匠」であり、賀集由美子さんのバティックの師匠であるカトゥラさんは、社会派だ。1997年のアジア通貨危機からスハルト政権末期のころ、経済困窮に苦しむ庶民や学生運動をバティックにしていた。政府批判や風刺をバティック作 […]
2023年5月4日、チレボンのアリリ工房から、「チレボン銀河鉄道」のバティック・コースターが届いた。予想以上に素晴らしく、一枚ずつ見ていると、胸がいっぱいになってしまう。 アリさんも「色がうまくいった」と満足げ。濃紺、紺、グレーの3色。 […]
チレボンの街に入ると、車はホテルへ向かって走り始めるが、心は今でも、通い慣れた「ガン・ビドゥリ」(ビドゥリ通り)へと向かう。 「ガン」(Gang=路地)と言うだけあって、大通りから見ると、ちょっと心細いぐらいの細い道。入口には屋根付きの […]
賀集由美子さんとよく一緒に行った、賀集さん行きつけの食べ物屋をご紹介します。賀集さんの「チレボンの食の記憶」です。(古い写真が発掘されたら、更新していきます) ナシ・ジャンブラン https://goo.gl/maps/Drv1dNybK […]
チレボンの「パチェ工房」(スタジオ・パチェ)こと、賀集由美子さんの家兼工房の写真です。「賀集さんのいた風景」を記録として残しておきたいと考え、まとめてみました。チレボンの賀集さん宅を訪ねるつもりで見ていただけたらうれしいです。 201 […]
「これ何の絵かわかりますか?」。賀集由美子さんと親しかった日本の陶芸作家、こまつか苗さんから送られて来た絵を見て、胸を突かれた。 「チレボン銀河鉄道」が日本の上空を通過している絵だ。身を乗り出してiPadで写真を撮っているペン子ちゃん( […]
久しぶりにインドラマユのアアットさんの家へ行ったら、奥が大改造されていた。土間だった作業場がタイル張りになり、金魚の水槽やスイングチェアまで置かれたくつろぎスペースに。その一角に蝋描きの場所があって、心落ち着かせる蝋のにおいが充満していた […]