[100枚のバティック](29)針で穴を開ける[チョンプロガン]
「バシバシバシバシ……」、工房の隅でリズミカルな音が響いている。全面に茶色の蝋がべったり付いた、ずっしり重い布に、針で穴を開けているのだ。本当に、実際に、布に穴を開けている。布を透かして見ると、小さいとは言えぽっかりと穴が開き、向こう側が […]
ねことバティック Cats and Batik
「バシバシバシバシ……」、工房の隅でリズミカルな音が響いている。全面に茶色の蝋がべったり付いた、ずっしり重い布に、針で穴を開けているのだ。本当に、実際に、布に穴を開けている。布を透かして見ると、小さいとは言えぽっかりと穴が開き、向こう側が […]
一目見て「何それー?!」。パッと目を引く存在感と力のある、カメラ柄バティック。小池直子さんの依頼で、賀集由美子さんが作ったチャップ(型押し)バティックだ。小池さんの「何が何でも」という熱意で1年半かけてようやく実現した。ちょうどコロナ禍中に […]
ついに完成した。2023年7月31日、チレボンのアリさん工房で、「賀集由美子さんのインドネシア地図バティック」複製を受け取った。インドラマユとチレボンの間を、原画や布が行き来し、作業が開始してから約4カ月後。 「3枚あるから、好きなの2 […]
6月、インドラマユにあるエディさんの工房を訪れた時、斜め前にある家のマンゴーが収穫中だった。家の屋根に人が上って、刃の付いたネットのようなざるでマンゴーの茎を切って、ざるの中に落とす。ざるの中のマンゴーを玉入れのようなかごへ入れていく。マ […]
賀集由美子さんの「インドネシア地図」の複製(レプロ)作業が進んでいる。 賀集さんのインドネシア地図のバティック(蝋描き)をして、賀集さん直筆の原画を所有しているのは、インドラマユのバティック職人アアットさん。レプロすなわち複製を頼んだが […]
久しぶりにインドラマユのアアットさんの家へ行ったら、奥が大改造されていた。土間だった作業場がタイル張りになり、金魚の水槽やスイングチェアまで置かれたくつろぎスペースに。その一角に蝋描きの場所があって、心落ち着かせる蝋のにおいが充満していた […]
ここからは、写真や現物のバティックを見せながらの説明になりました。(セミナー写真・竹下香奈恵さん、セミナー以外の写真と写真説明・池田華子) 産地はさっき説明しましたけれども、ちょっとね、面白いのを。これ、イナクラフトで(見付けました)。ジ […]
多色染めだと当然、単色染めよりも時間と手間がかかり、人件費が多くかかるので、それが値段に反映される、という話。「バティックの値段は多分、ほとんど、これ(=人件費)ですね」と賀集さん。(セミナー写真・竹下香奈恵さん、セミナー以外の写真と写真説 […]
賀集由美子さんのバティック入門講座、第3回は「バティックの産地」です。ジャワ島だけでこんなにたくさんあるんだ、と改めて驚きます。(セミナー写真・竹下香奈恵さん) バティックの産地、この辺りはグーグルとかで調べると、どんどん出て来るんですけ […]
「ベティーさんオーダー会」でバティック2枚をオーダーしたダグソトさんは、「バティックは基本的に『服にしたらいいな』という物を買う」、「バティックは服」派。なので、「バティックは自分の着そうな物を選んで、あまり奇抜な物は選ばない。例えば『メ […]
「ベティーさんオーダー会」で、西川知子さんはバティック2枚をオーダーした。 伝統的な花鳥模様で茶色と紺のバティックは「コロナ禍中にバティックを買いまくっていた中の一枚」。インドネシア・バティック協会のインスタグラム・ライブで購入した。ラ […]
バティックの布を買った場合、「服に仕立てる」という人が一番多いだろう。バティックとは元々、身に着けるものだ。しかし、一枚の布を腰に巻くのが伝統的なスタイル。柄や配置はそれに合わせてあるので、普通のテキスタイルとは違う。布のどこをどう使うか […]
インドラマユのバティック職人、アアットさんの家を初めて訪ねた時のこと。窓に掛かっている手作りのカーテンに目を奪われた。大小の魚やタツノオトシゴ、クラゲが楽しそうに海の中を泳いでいる。間にはサンゴ、波模様、ヒトデ? どの魚も表情豊かで生き生 […]
インドラマユを代表するモチーフというと「イワック・エトン」(Iwak Etong)。「これがかわいいと思えるようになったらバティック上級者」と冗談を言っていた人もいるぐらいで。 一番最初に目に付くのは伊勢エビのような大エビ。これがとても […]
インドラマユにあるエディさんの工房で、チャップ(型)押しの体験をした。初めてのチャップ体験は、賀集由美子さんと一緒に行ったプカロンガン旅行で。バティック・ミュージアムで花形のチャップを、皆で順番に1回だけ布に押した。インドラマユでは「やっ […]
ピザの一片のような形をした茶色や黒色の三角形が、布全体を埋め尽くしている。うまく、たくさん、はまるように、三角形は大きかったり小さかったり、細かったり、中には四角だったり丸っこかったり。不揃いな形で、ぎっしりと配置されている。 「このモ […]
インドラマユはマンゴーの街。インドラマユ市内には、ジャカルタの「歓迎の塔」のような場所に「マンゴー・モニュメント」が立っている。 ジャワ島のほかの平地とそんなに気候は変わらなく感じるのに、なぜだろうか、マンゴーがよく採れる。ジャカルタか […]
インドラマユはチレボンから約50キロの港町。ここのバティックが好きだ。手描きの精緻さと華やかな色合いはチレボン・バティックにかなわないけど、素朴さと独特の面白さがある。何より、値段が安くて気軽に使えるのが良い。ソファに掛けたり、テーブルク […]
ねこを飼うのに躊躇する理由の一つが「家具を傷付けないか」だと思う。特に賃貸で住む場合、その問題は大きい。そんな時に役立つのがバティックだ。 うちのねこの場合、ベッドのヘッドボードでバリバリ爪とぎを始めて、困っていた。ベッドの一つは布張り […]
母が旅行先で入院し、ジャカルタから駆け付けた時のこと。マヌカハニー、梅エキスなど体に良さそうな物を適当に荷物に入れる中で、バティックも一枚、入れた。「旅行の時にバティック一枚あると便利ですよ」とは、賀集由美子さんに教えていただいたことだ。 […]