賀集さんの「夏」と「冬」 のれんの中の四季[100枚のバティック(41)]
「賀集さんの春ののれん、秋ののれん」で、「賀集さん、『夏』と『冬』ののれんも欲しいです」と書いたのだが、「『夏」と『冬』、ありますよ!」と、「『賀集由美子さんののれん』ハンター」加治屋聡恵さん。 夏ののれん「流水」 「のれんが好きで、『 […]
ねことバティック Cats and Batik
「賀集さんの春ののれん、秋ののれん」で、「賀集さん、『夏』と『冬』ののれんも欲しいです」と書いたのだが、「『夏」と『冬』、ありますよ!」と、「『賀集由美子さんののれん』ハンター」加治屋聡恵さん。 夏ののれん「流水」 「のれんが好きで、『 […]
賀集由美子さんは結構な数ののれんを制作している。バティック小物を多く制作していたのと同じで、「日本の生活の中で使いやすいバティック」を模索していた。のれんはインドネシア伝統の「カインパンジャン」よりも日本の家で飾りやすいサイズで、用途もあ […]
チレボンのバティック文様と言えば「メガムンドゥン」(mega mendung)。「メガ」は「雲」、「ムンドゥン」は「雨の降りそうな、曇っている」という意味で、曇り空を見て「mendung, ya」(降りそうだね)と言ったりする。「メガムン […]
賀集由美子さんの未完成の失敗作、「破れた大きい布」の修繕と端縫いが終わった。チレボンへ行った友人がわざわざアリリ工房に立ち寄り、出来上がったばかりの布を受け取り、インドラマユ・バティック・ツアー中だった私の所まで届けてくださった。最速かつ […]
チレボンへ行くたびに、賀集由美子さんのご遺族の家に立ち寄り、ちょこちょこ放出される賀集さんの遺品をちょこちょこ買う。トランク2つに詰まっていた完成したバティック小物はほぼなくなってしまい、今では「作りかけの布」に放出は移っている。製品にな […]
賀集由美子さんが「チレボン銀河鉄道」に乗って旅立ってから、ちょうど3年となる2024年6月29日。その前日の28日、チレボンから、このバティックが届いた。インドネシア東部にあるルンバタ島ラマレラ村を描いたバティックだ。箱の窓からのぞいてい […]
2024年5月、ペンギン愛好家の方と共にチレボンへ。いつものアリリ工房へ着いてから、「この辺の布は新作だよ」と言われたバティック布を開き始めた。おおーー、私の好きな動物柄だ! しかし、これは一体……? キリン、象、カンガルー、サイなど、ど […]
ジャワの影絵芝居「ワヤン」で使われる「グヌンガン」が好きだ。山の形をし、その中には生命樹を表す木が描かれている。シーンが切り替わる時に打ち振られ、物語の最後には舞台の中央にすっくと立つ。好きなのだが、模様にはラクササ(怪物)、虎や野牛など […]
一目見て「何それー?!」。パッと目を引く存在感と力のある、カメラ柄バティック。小池直子さんの依頼で、賀集由美子さんが作ったチャップ(型押し)バティックだ。小池さんの「何が何でも」という熱意で1年半かけてようやく実現した。ちょうどコロナ禍中に […]
賀集由美子さんの作りかけの布。細い帯状のバティックが2本。その上にはそれぞれ、ザクロの木の枝に止まるクジャク。枝の向きは左右で90°違い、クジャクはお互いに背を向けている。さて、これは何でしょう? 不思議な形状で、賀集さんがこれで何を作 […]
天皇皇后両陛下との接見で身に着けた、チレボンの巨匠カトゥラさんの「コロナと龍」バティック。茶色と紺の色違いで2枚買った。着用した茶色の方は、布のままで大事にしまってある。紺色の方は、思い切って仕立ててみようか。 竹田有希さんの「シャツの […]
ついに完成した。2023年7月31日、チレボンのアリさん工房で、「賀集由美子さんのインドネシア地図バティック」複製を受け取った。インドラマユとチレボンの間を、原画や布が行き来し、作業が開始してから約4カ月後。 「3枚あるから、好きなの2 […]
ここに一枚のバティックがあります。背景の濃紺に加え、黒、赤、黄の計4色。これは、どうやって染めているのでしょうか? 「バティックとは蝋防染なので、蝋で伏せた部分は染まらない。多色にする場合は『蝋で伏せてから染色』を繰り返す」と、理屈では […]
国賓としてインドネシアを公式訪問されている天皇皇后両陛下の日程に「在留邦人代表と接見」というものがあり、そのうちの一人に選ばれた。 さて、一体何を着よう? 当然、バティックだが、一体、どのバティックにする? 私の場合、チレボンかインドラ […]
賀集由美子さんの「インドネシア地図」の複製(レプロ)作業が進んでいる。 賀集さんのインドネシア地図のバティック(蝋描き)をして、賀集さん直筆の原画を所有しているのは、インドラマユのバティック職人アアットさん。レプロすなわち複製を頼んだが […]
チレボン・バティックの「巨匠」であり、賀集由美子さんのバティックの師匠であるカトゥラさんは、社会派だ。1997年のアジア通貨危機からスハルト政権末期のころ、経済困窮に苦しむ庶民や学生運動をバティックにしていた。政府批判や風刺をバティック作 […]
2023年5月4日、チレボンのアリリ工房から、「チレボン銀河鉄道」のバティック・コースターが届いた。予想以上に素晴らしく、一枚ずつ見ていると、胸がいっぱいになってしまう。 アリさんも「色がうまくいった」と満足げ。濃紺、紺、グレーの3色。 […]
チレボンの街に入ると、車はホテルへ向かって走り始めるが、心は今でも、通い慣れた「ガン・ビドゥリ」(ビドゥリ通り)へと向かう。 「ガン」(Gang=路地)と言うだけあって、大通りから見ると、ちょっと心細いぐらいの細い道。入口には屋根付きの […]
賀集由美子さんとよく一緒に行った、賀集さん行きつけの食べ物屋をご紹介します。賀集さんの「チレボンの食の記憶」です。(古い写真が発掘されたら、更新していきます) ナシ・ジャンブラン https://goo.gl/maps/Drv1dNybK […]
チレボンの「パチェ工房」(スタジオ・パチェ)こと、賀集由美子さんの家兼工房の写真です。「賀集さんのいた風景」を記録として残しておきたいと考え、まとめてみました。チレボンの賀集さん宅を訪ねるつもりで見ていただけたらうれしいです。 201 […]