恐ろしくないグヌンガン、アリさんの生命樹 [100枚のバティック(30)]
ジャワの影絵芝居「ワヤン」で使われる「グヌンガン」が好きだ。山の形をし、その中には生命樹を表す木が描かれている。シーンが切り替わる時に打ち振られ、物語の最後には舞台の中央にすっくと立つ。好きなのだが、模様にはラクササ(怪物)、虎や野牛など […]
ねことバティック Cats and Batik
ジャワの影絵芝居「ワヤン」で使われる「グヌンガン」が好きだ。山の形をし、その中には生命樹を表す木が描かれている。シーンが切り替わる時に打ち振られ、物語の最後には舞台の中央にすっくと立つ。好きなのだが、模様にはラクササ(怪物)、虎や野牛など […]
2023年5月4日、チレボンのアリリ工房から、「チレボン銀河鉄道」のバティック・コースターが届いた。予想以上に素晴らしく、一枚ずつ見ていると、胸がいっぱいになってしまう。 アリさんも「色がうまくいった」と満足げ。濃紺、紺、グレーの3色。 […]
「これ何の絵かわかりますか?」。賀集由美子さんと親しかった日本の陶芸作家、こまつか苗さんから送られて来た絵を見て、胸を突かれた。 「チレボン銀河鉄道」が日本の上空を通過している絵だ。身を乗り出してiPadで写真を撮っているペン子ちゃん( […]
竹田有希さんの「チレボン銀河鉄道」バティックが出来ました。「チレボン銀河鉄道」とは、賀集由美子さんと夫のコマールさんがチレボン駅から旅立つ物語です。「こうだったらいいな」という願望を込めて、賀集さんを送るつもりで書きました。その物語のイメー […]
「チレボン銀河鉄道」は、賀集由美子さんの作ったバティックから着想を得た物語だ。チレボン駅のホームにたたずむペン子ちゃんとジャワねこ先生。そこへ、屋根の上にもペンギンを山盛りにしてホームに入って来る列車。銀河鉄道の線路脇に咲く花は、竹田有希 […]
バティックを使った豆本「チレボン銀河鉄道」完成しました! バティックとロクタ紙というファジーな素材だけれど、きちんと感が漂う出来に昇格しました。こうなると、ファジーさは、面白いアートと感じられます。 巻物の軸は、天気輪の柱。ここから銀 […]
「チレボン銀河鉄道」は賀集由美子さんと夫のコマールさんを送る気持ちで書いた、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」のオマージュです。解説(補遺)を少しだけ。 「ユミコさん、待たせてごめんね。一生懸命に走って、ようやく追い付いた」 賀集由美子さんが20 […]
「チレボン銀河鉄道」のバティック豆本が出来上がるのとほぼ同じタイミングで完成した、このバティック。賀集由美子さんのブックカバーをアリリ工房に複製してもらった。 オリジナルのブックカバーは、サッカー選手や監督にインタビューした本「蹴る群れ […]
机の上に並んだ巻物は、天地8.5センチ、厚さ3.5センチぐらいの仕上がり。手のひらにすっぽり収まるぐらいのサイズ感。紙の厚みによって、巻物の太さはいろいろだ。 豆本と言っても、オーダー主である父の好きそうな少し大きめサイズなので、豆本が […]
巻いたりほどいたり、プレスしたり乾かしたりを繰り返しながら、いよいよ、仕上げの作業に入る。まずは、タイトルタグ。 既製品でない方がいいと思い、活版印刷した時に外題も刷っておきました。定規を当てて四角く切ると既製品のようにも見えるので、手 […]
ネパールのロクタ紙に活版印刷したインクをじっくり乾かした後は、製本作業。「製本」と言っても、通常の中綴じ本のように、まとめた紙の片側を、のりや糸で綴じる作業ではない。巻物になるので、広げた布の上に順番に紙を貼っていく。これが、簡単そうに見 […]
「バティックが最大限に活かせる巻物」とコンセプトが決まり、まずはプロトタイプ(原型)を制作。パソコンから実寸大に出力した紙を、横長に細く切ったバティックに貼り付ける。 初めてのデザインと素材なので、布に紙を貼り付けられるか、さらにそれが […]
精緻な手描きバティックは手元でじっくりと眺めたい。バティック職人さんも「手に取った人が見飽きることのないように」と、様々な工夫を凝らして模様を埋めている。仕立てて服にする、飾って部屋のインテリアにする、という以外に、手に取ってじっくり見る […]
賀集由美子さんを送るつもりで書いた「チレボン銀河鉄道」。賀集さんと夫のコマールさんが、チレボン駅から銀河鉄道に乗って旅立つ物語です。この話を「バティック豆本にする」というプロジェクトが進行中です。 豆本を制作してくれているのは、赤井都さ […]
インドネシア西ジャワ州チレボンで2021年6月29日に逝去した賀集由美子さん、同7月5日に逝去した夫のボントット・コマールさんに寄せて。「こうだったらいいな」という願望を込めた、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」のオマージュです。賀集由美子さん作の […]