竹田有希さんの「チレボン銀河鉄道」バティックが出来ました。「チレボン銀河鉄道」とは、賀集由美子さんと夫のコマールさんがチレボン駅から旅立つ物語です。「こうだったらいいな」という願望を込めて、賀集さんを送るつもりで書きました。その物語のイメージを竹田有希さんがバティックに。自ら蝋描きして染色しました。
「チレボン銀河鉄道」を竹田有希さんがバティックにしてくれ、その物語がはっきりと実像になった気がした。
温かさと懐かしさに包まれた、チレボンの街。メガムンドゥン(雨雲)を区切りとして、その上に広がる別の世界。そこは天上の世界であり、バティックの世界であり。その「バティックの世界」の具象化が素晴らしい。改めて、バティックに出て来る不思議な生き物たちは「そのまま星座になってもおかしくないなぁ」と感じた。そして、そのバティック文様の中に「ペン子」も混じっているのがうれしい。夜空の星に、月の中にも、ペン子はいる。
丁寧な点と線で布の両面を蝋描きし、夜空の星も色を変えて染め、メガムンドゥンは3層のグラデーション。ペン子の旅立ちの物語がこんなバティックになって、もうこれは賀集さん、ものすごくうれしいだろう、と思う。