賀集由美子さんのバティック入門講座、第3回は「バティックの産地」です。ジャワ島だけでこんなにたくさんあるんだ、と改めて驚きます。(セミナー写真・竹下香奈恵さん)
バティックの産地、この辺りはグーグルとかで調べると、どんどん出て来るんですけど、一応、大まかにご説明します。今はスマトラ島とか、いろんな所でバティックを作っているんですけど、今回はちょっと時間がないんで、ジャワ島限定で行きます。
まず大きく分けると、ここですよね。要するにジョグジャカルタ、ソロ。バティックの中心地ですよね。王宮柄とかクラシックなバティックです。
で、そのほかに、北岸。ジャワ北岸。チレボンもそうなんですけども。
「プシシール」(Pesisir)って、「海岸」とかそういう意味なんですけど、(バティックには)「プシシラン」(Pesisiran)っていうカテゴリーがあります。それは、ここですね、この辺り。要するにジャワ北岸で、バティック産地です。インドラマユ、チレボン、プカロンガン、スマランはちょっと関係ないんですが、ラスム、トゥバン、あと、スラバヤの隣のグレシック、マドゥラ島のバンカラン。
この辺は海沿いってこともあって、海関連の模様とか共通するモチーフがいっぱいあります。ただ、職人さんとか仕事の仕方は全然違うんで、いろいろなバリエーションがあります。
そのほかには、ここですね、スンダ地域。これがバンドンなんですけども、この辺にガルットとタシックマラヤっていう、わりとバティックをたくさん作っている地域があって。ここは「バティック・パラヒヤガン」(Batik Parahyangan)かな、まぁスンダですね。スンダのバティック。またちょっと違う感じですよね。
あと、中部ジャワ方面だと、ここにバニュマス。この辺でもバティック作ってます。あとここにパチタン。
この辺を詳しく知りたければ、「ジャワ島のバティック」、「Batik, Pulau Java」とかで検索すれば出て来ます。
エリア的には、こんな感じです。中心は、ジョグジャ・ソロと、北岸、スンダ地方。この3つ。あと、いろんな地域に、ちょっと点在してる感じですね。
あとでまた生地をお見せしますんで。あと、なんか説明がわかりにくかったら、聞いてください。(つづく→【賀集さんのバティック入門講座】(4))