ジャカルタも暑くなってきて、涼しげなバティックに替えてみた。

チレボンのアリリ工房で買った果物柄のサルン。それもありきたりな果物ではなくて、「熱帯果物」文様なのが楽しい。
マンゴー、マンゴスチン、スイカ、パパイヤ、ドリアン、カカオ、バナナ、パイナップル、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツ、イチゴ、カシューアップル、ブドウ、柘榴など。何だかわからない果物も混じっている。写実的だったり、模様的だったり、いろいろな果物の表現が楽しい。


面白いのは、日本で果物柄をデザインしたら、フルーツだけを散らした柄にしそうだが、これはほとんどが枝葉付き。「木になっている果物」を日常的に見慣れている人たちが作ったのだなぁと思わされる。例えば、あちこちを向いたマンゴーの葉の、なんと生き生きしていることか。
枝は一部しか描かれていないので、空中で止まっている。しかし、なぜか変だとは思われない。枝葉の茂った中に果物が描かれていることで、さまざまな果物の実る森の中に立っているような気持ちになる。それは南国の豊潤な森だろう。

すっきりした白地は清々しくて気持ち良く、青の濃淡は涼しげだ。見ているだけで深呼吸できるような気がする。柱のような「クパラ」だけがネガポジを反転するように紺地で描かれ、ここのデザインの美しさが、買う決め手となった。
おいしそうな果物の森での森林浴は、心も体も満たされていく。
「熱帯果物」
アリリ工房作
104cm x 226.5cm
2026年制作・購入