「バティック」の検索結果 98件

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賀集さんの見たラマレラの風景 [100枚のバティック(33)]

 賀集由美子さんが「チレボン銀河鉄道」に乗って旅立ってから、ちょうど3年となる2024年6月29日。その前日の28日、チレボンから、このバティックが届いた。インドネシア東部にあるルンバタ島ラマレラ村を描いたバティックだ。箱の窓からのぞいてい […]

海の中[蝋の点々] [100枚のバティック(32)]

 インドラマユにあるエディさんの工房へ行くと、工房の横の路地に、出来上がったばかりの布が干してある。まだ濡れたままの布が何枚も干されていて、「あっ、新作のチャップ(型)だ!」とか「この色、いいな」とか、目を引かれる。「できるだけ新しい品が欲 […]

ペンギンのいる風景[バティックの下絵] [100枚のバティック(31)]

 2024年5月、ペンギン愛好家の方と共にチレボンへ。いつものアリリ工房へ着いてから、「この辺の布は新作だよ」と言われたバティック布を開き始めた。おおーー、私の好きな動物柄だ! しかし、これは一体……? キリン、象、カンガルー、サイなど、ど […]

自分だけの一着を自由気ままに着る 及川さんに聞くバティック仕立てのコツ

 及川裕美さんが、インドネシア駐在の約2年間で仕立てたバティックの数は、56着。クローゼットを開けると、カラフルなバティックがずらーーっと。好きな色が偏ってしまいそうなものだが、色合いは様々。「同じ物を持っていても仕方がないので、クーピーの […]

恐ろしくないグヌンガン、アリさんの生命樹 [100枚のバティック(30)]

 ジャワの影絵芝居「ワヤン」で使われる「グヌンガン」が好きだ。山の形をし、その中には生命樹を表す木が描かれている。シーンが切り替わる時に打ち振られ、物語の最後には舞台の中央にすっくと立つ。好きなのだが、模様にはラクササ(怪物)、虎や野牛など […]

針で穴を開ける[チョンプロガン] [100枚のバティック(29)]

 「バシバシバシバシ……」、工房の隅でリズミカルな音が響いている。全面に茶色の蝋がべったり付いた、ずっしり重い布に、針で穴を開けているのだ。本当に、実際に、布に穴を開けている。布を透かして見ると、小さいとは言えぽっかりと穴が開き、向こう側が […]

小池さんのカメラ[チャップ] [100枚のバティック(28)]

一目見て「何それー?!」。パッと目を引く存在感と力のある、カメラ柄バティック。小池直子さんの依頼で、賀集由美子さんが作ったチャップ(型押し)バティックだ。小池さんの「何が何でも」という熱意で1年半かけてようやく実現した。ちょうどコロナ禍中に […]

ジョグジャカルタのスイカ [100枚のバティック(27)]

 中部ジャワ・バティックに詳しい福田藍さんに、ソロ、ジョグジャカルタのバティックの話をうかがった。その時、「手持ちのバティックを持って来てください」とお願いした。そのうちの一枚が、なんとも大胆な柄。  「これは、現代文様ですか?」 「いや、 […]

インドネシアの雨[ウダン・リリス] [100枚のバティック(26)]

 飛行機でソロ空港の上空にさしかかると、長い乾期の続く中部ジャワの大地は茶色だった。「うわー、バティックも茶色で、大地も茶色だー」と思わず声が出た。  中部ジャワのバティックの特徴は「茶色」。茶、黒、白という色合いが、なんとも地味だ。元々は […]

賀集さんの未完成の布 [100枚のバティック(25)]

 賀集由美子さんの作りかけの布。細い帯状のバティックが2本。その上にはそれぞれ、ザクロの木の枝に止まるクジャク。枝の向きは左右で90°違い、クジャクはお互いに背を向けている。さて、これは何でしょう?  不思議な形状で、賀集さんがこれで何を作 […]

「コロナと龍」のバティック・スカート

 天皇皇后両陛下との接見で身に着けた、チレボンの巨匠カトゥラさんの「コロナと龍」バティック。茶色と紺の色違いで2枚買った。着用した茶色の方は、布のままで大事にしまってある。紺色の方は、思い切って仕立ててみようか。  竹田有希さんの「シャツの […]

天皇陛下のバティック[ジョグジャカルタ] [100枚のバティック(24)]

 天皇陛下がバティック・シャツ姿でボロブドゥール遺跡を訪問されたニュースを見て、正直、「なぜこのバティックなのか?」と思った。もっと「ザ・ジョグジャカルタ」という伝統柄、もっとインパクトの強いバティックもあるではないか。インドネシア人の友達 […]

賀集さんのインドネシア地図をもう一度 ㊦ [100枚のバティック(23)]

 ついに完成した。2023年7月31日、チレボンのアリさん工房で、「賀集由美子さんのインドネシア地図バティック」複製を受け取った。インドラマユとチレボンの間を、原画や布が行き来し、作業が開始してから約4カ月後。  「3枚あるから、好きなの2 […]

マンゴーの降る地で[インドラマユの手描き] [100枚のバティック(22)]

 6月、インドラマユにあるエディさんの工房を訪れた時、斜め前にある家のマンゴーが収穫中だった。家の屋根に人が上って、刃の付いたネットのようなざるでマンゴーの茎を切って、ざるの中に落とす。ざるの中のマンゴーを玉入れのようなかごへ入れていく。マ […]

この多色はどうやって出来るのか?[多色染め解説] [100枚のバティック(21)]

 ここに一枚のバティックがあります。背景の濃紺に加え、黒、赤、黄の計4色。これは、どうやって染めているのでしょうか?  「バティックとは蝋防染なので、蝋で伏せた部分は染まらない。多色にする場合は『蝋で伏せてから染色』を繰り返す」と、理屈では […]

天皇皇后両陛下の接見、どのバティックを着る?! コロナか象か

 国賓としてインドネシアを公式訪問されている天皇皇后両陛下の日程に「在留邦人代表と接見」というものがあり、そのうちの一人に選ばれた。  さて、一体何を着よう? 当然、バティックだが、一体、どのバティックにする? 私の場合、チレボンかインドラ […]

賀集さんのインドネシア地図をもう一度 ㊤ [100枚のバティック(20)]

 賀集由美子さんの「インドネシア地図」の複製(レプロ)作業が進んでいる。  賀集さんのインドネシア地図のバティック(蝋描き)をして、賀集さん直筆の原画を所有しているのは、インドラマユのバティック職人アアットさん。レプロすなわち複製を頼んだが […]

初めてのコロナ・バティック [100枚のバティック(19)]

 チレボン・バティックの「巨匠」であり、賀集由美子さんのバティックの師匠であるカトゥラさんは、社会派だ。1997年のアジア通貨危機からスハルト政権末期のころ、経済困窮に苦しむ庶民や学生運動をバティックにしていた。政府批判や風刺をバティック作 […]

「ねことバティック」を活版印刷

日本で、活版印刷を初めて体験しました。バティックのチャップ(型)と似ている面も!  「チレボン銀河鉄道」の豆本を制作してもらった、豆本作家の赤井都さん(私の妹です)の家へ。「活版印刷、やってみる?」と言われ、「やりたい!」と飛び付いた。   […]

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